実り豊かな秋の夕べ、家族みんなでさくらに集まり、お月見は行われます。
さくらのお月見は、作物の収穫を祝い、豊作に感謝するという古来よりの意味を大切にしています。
まずは、園児たちによる、一年を通したお米作りの様子を体で表現する、秋の輪遊戯から。体いっぱいに、生き生きと楽しそうにお米作りを表現してくれます。
次は、園長先生による人形劇「月のなかのうさぎ」。空腹のあまり倒れていた老いたお坊様に、うさぎ自ら火の中に飛び込み、身を捧げるというお話を、羊毛で手作りした人形を操りながらしてくださいます。お話の根底には「他者を思いやる」という深いテーマが流れています。
そしていよいよ、お月様が顔を出すのを待ちながら、皆でお団子をいただきます。園で育てたお米を園児が石臼で粉にし、一つ一つ丸めて作ったお団子なので、それはそれは、おいしいお団子なのです。
ひと皿に15個盛られたお団子。これを家族で分け合っていただきます。
「もう一つどうぞ。」
そんな言葉がけをしながら、思いやりの心でもって、分け合うということを体験します。
十五夜の月を愛でながら、収穫の喜びを分かち合い、「分け与えられる心」を大切にしようと思える夕べです。
(’18いちょうママ)