節分とライゲン

1月の末ごろから、子どもたちから
「おには~そと!ふくは~うち!」
の声が聞かれるようになりました。
まさに「節分」、朝のライゲン(輪遊戯)が変わったのですね。

先生が創作されたライゲンは、四季折々の美しさとそこに息づく日本の暮らしを、
子どもが馴染みやすい素朴なリズムにのせて、静かに、そして躍動的に表現されています。
子どもたちは、静と動のリズムに入り込み、イメージ豊かな表現のなかで、自然とそこにあるストーリーを自分の中に取り込みます。

節分についてもライゲンを通して、そのエッセンスと風習をしっかり学んでいるようです。

その上で迎える節分の日
園庭ではみんなで七輪を囲んで鰯を焼き、恵方巻も自分たちで作って食べます。
そして、鬼のお面をかぶったいわゆる“鬼”は、、、登場しません。
ですが、外に出て、みんなで園庭の向かいの山に向かって豆をまきます。
「ほら、あそこ!葉っぱが揺れてる!あそこから鬼が見ているよ」
と先生が声を掛けると
「あ、ほんとだ!目が光った!」
などと、鬼の姿を”見つける”子どもたち。


今日もまた、子どもたちの持つ力を最大に生かした、楽しい節目を過ごせたようです。
家に帰ると、年少の我が子は、記憶とイメージをたよりに、今日という一日をライゲンに乗せて、いきいきと見せてくれたのでした。








('19りんごの母)